水道水のメリット・デメリットと調乳の手順・注意点とは?

水道水

市販されている粉ミルクの多くは、水道水を使用して調乳が行われることを前提として開発がされています。しかしながら、水道水を使用して調乳をする際には、そのメリット・デメリットおよび、手順・注意点についても知っておかなくてはなりません。

水道水のメリット

水道水を調乳に使用する際に重要なポイントとなるのが、水分中に含まれるミネラル分の量を表す「硬度」です。この硬度によって表されるミネラル分は赤ちゃんが摂取すると下痢などの症状を引き起こす恐れがあるため注意しなければなりません。

その一方で都道府県別の水道水の硬度の平均値は沖縄県が最も高く、84mlとなっていますが、この数値が120ml以下のものはすべて軟水であるため、平均値だけでみれば国内の水道水はすべて軟水ということができます。そのため、含有されるミネラル分が赤ちゃんに健康被害を及ぼす恐れがほぼないという点は水道水の大きなメリットといえます。

また、水道水はペットボトル入りの水などと比較して価格が安いため、1日に1L以上のミルクを飲むことがある赤ちゃんのための調乳に使用する水としても最適です。

水道水のデメリット

一方で水道水を調乳する際には含有されている不純物が赤ちゃんの体に及ぼす悪影響についても注意しなければなりません。特に殺菌や消毒を目的として入れられている塩素は、それ自体が赤ちゃんの体にとって決してよいものではないだけでなく、水道水中に含まれる有機物と化合することによって発がん性物質を発生させるというデメリットもあるため、将来的な健康被害の防止という目的も含めて、できるだけ赤ちゃんには摂取させないようにしなければなりません。

また、近年では水道管の劣化などによって、本来は状態に問題のない水道水でも、実際に蛇口に達するまでの間に水道管で発生した錆やカビが混入してしまうことがあります。このような錆やカビは、微量であると混入していることに気づけないこともあるため、その安全性が必ずしも保証されないという点もまた水道水のデメリットといえます。

水道水を使用して調乳をする際の手順・注意点

水道水を使用して調乳を行う基本的な手順は、粉ミルクのパッケージなどにも記載されているとおり、最初に手や器具の消毒を行い、水を沸騰させた後粉ミルクと混ぜ、温度調整を行うといったものとなります。

一方で特に水道水を使用して調乳を行う場合は、上述した塩素の除去を行わなければなりません。水道水に含まれる塩素には蒸発させることができるという特徴があるため、その除去を行うためには煮沸消毒も兼ねて一度沸騰させるのが有効です。ただし、沸騰した状態のお湯をそのまま粉ミルクと混ぜてしまうと、粉ミルクの栄養分が壊れてしまうことがあるため、一度冷ましてから使用するようにしてください。

また、沸騰させることで塩素が除去された状態の水道水は、再度混入した細菌が繁殖しやすい状態にあるため、短時間でも傷みやすく、保存には向いていないため、水道水は調乳を行うごとに使用する分だけを沸騰させなければなりません。