調乳に適した水の種類は?

哺乳瓶とミルク

調乳を行う際にはその方法だけでなく、水の種類にも注意が必要です。特に免疫力がまだ十分でない赤ちゃんの場合は、大人が口にしても問題ないものであっても、少し口にしただけで健康被害が及ぶ恐れもあるためなおさら注意しなければなりません。ここでは、いくつか存在する水の種類のうち、軟水・硬水・純水の3種類を挙げ、調乳に対する適正について解説したいと思います。

調乳には軟水がおすすめ

日本では水道水の殆どは軟水となっています。この軟水は水分中に含まれるミネラル分の量を表す「硬度」が特に低いという特徴があります。一方で市販されている粉ミルクの多くは水道水で溶かすことを前提として製造がおこなわれているため、調乳においては軟水が適しているといえます。

市販されている粉ミルクの多くが水道水で溶かすことを前提としている理由としては、軟水である水道水は、赤ちゃんの胃腸に達した際に下痢などの症状を引き起こすミネラル分が特に少ないという点で赤ちゃんの体に対して害がないと判断されていることが挙げられます。

硬水はNG

硬度が低い水を軟水と呼ぶのに対し、硬度が高い水を硬水と呼びます。この硬水に該当するのは特に外国産のミネラルウォーターに多く、市販されているペットボトル入りの水を使用して調乳を行う場合は、その硬度をしっかりと確認しなければなりません。

硬度とは上述したとおり水分中に含まれるミネラル分の量を示すことから、硬水には多くのミネラル分が含まれていることが分かります。赤ちゃんに与えると下痢などの症状を引き起こすこのミネラル分は、当然ミルクにも含まれるべきではないことから、調乳に使用する水として硬水は適していません。

純水という選択肢もあり

水の中には「純水」と呼ばれるものも存在します。この純水は高度なろ過機能などを使用して処理を施すことにより、微生物やミネラル分も含む不純物が除去されており、その安全性は非常に高く、それ自体は赤ちゃんに与える水としても適しているといえます。

しかしながら、この純水は不純物が含まれていないことを大きなメリットとする反面、手で触れたり容器を移したりすると必ず細菌は混入するため、丁寧な処理が行われている割にそのことはあまり意味を成しておらず、不純物が全く含まれていないことを理由に価格が割高になっている場合、コストパフォーマンスは水道水より劣るといえるかもしれません。

また、純水は水道水やペットボトル入りの水に比べて状態がすぐに悪くなるというデメリットもあることから、容器入りのものを購入しても、開封後はすぐに消費しなければならず、一回当たりの使用量が少ない調乳には不向きといわざるを得ません。

まとめ

市販されている粉ミルクの多くは、パッケージの注意書きにて水道水を使用することが推奨されていますが、これには赤ちゃんの体にとって害がある硬水に該当するミネラルウォーターの使用を防ぐという目的もあります。また、安全性を重視し始めると不純物が含まれない純水にたどり着くというケースも少なくありませんが、純水には上述のとおり調乳に関するいくつかのデメリットがあるため、調乳には軟水である水道水を使用するのがおすすめです。